Alta Forest Products LLCが伊藤忠に株式を譲渡
Alta Forest Products LLCが伊藤忠に株式を譲渡
2018年1月15日
2018年1月15日に北米最大の木製フェンス製造会社であるアルタフォレストプロダクツが株式を日本の総合商社の伊藤忠商事とその子会社の伊藤忠インターナショナルに売却することを発表した。株式の譲渡金額は約300億円となるとみられる。
アルタフォレストプロダクツは、アメリカにおいて米杉などを使用した高級木製フェンスの製造に特化し高い生産技術によって4つの工場で木製フェンスを製造している。米杉は水に強く臭いも強いため、虫もつかずアメリカでは人気があり、シェアは8割を占める。売り上げは、250億円程度である。また、同社はアメリカで木製フェンス業界最大手としての地位を確立していた。
伊藤忠商事は、以前からフォレストプロダクツが100%出資している北米フェンス製造・販売の事業会社のMASTER HALKOを通じ、北米に金網フェンス工場と販売拠点を展開していた。そして、アメリカ金網フェンス卸事業最大手の地位を確立している。今後、この企業買収により金網フェンスだけでなく木製フェンスも展開していくことになる。
アメリカでは、日本と違い住宅着工件数が着実に増えている。そこで、アメリカの住宅に強い住設メーカーを取り込むことにより、北米でのフェンス事業を含めた住宅関連事業の強化を狙っていく。今回の譲渡によりMASTER HALKOの販売ネットワークとの相乗効果も見込んだ上で、アメリカでの個人住宅向けの事業を展開していく。
コメント
伊藤忠商事の子会社の伊藤忠インターナショナルは金網フェンスでの地位を北米で確立したので、次に木製フェンスの市場を狙いました。既存の企業の販路を使うことにより事業の拡大を目指します。業界最大大手の会社を取得することで木製フェンスの地位も確立します。日本では、確実に個人の住宅の着工件数は減っていますがアメリカでは増えています。今後、アメリカでのフェンスを含めた住宅関連事業の拡大を目指し、その市場の展開に価値を見出し、伊藤忠インターナショナルはアメリカにおける個人宅の住設に強い会社を取得しました。フェンスを含め住宅関連事業の展開を進めていく方針です。