IT系フリーランス支援のパラフトがクラウドソーシング大手のランサーズに株式を譲渡
IT系フリーランス支援のパラフトがクラウドソーシング大手のランサーズに株式を譲渡
2017.11.14
エンジニア・デザイナーなどIT系フリーランスの複業・独立を支援する『PROsheet』を提供するパラフト株式会社は11月14日、クラウドソーシング大手のランサーズ株式会社に、発行済全株式を譲渡して子会社となった。
パラフトが提供する『PROsheet』は、IT関連事業の仕事をフリーランスに紹介するマッチングサービス。現在1万2,000人超のIT人材が登録している。同サービスでは、週2日からの仕事を紹介し、コンサルタントが案件とフリーランスとのマッチングを手助けする。
ランサーズが提供するクラウドソーシングサービスは、企業や個人がサイト上で仕事を発注し、そこにフリーランスや企業が応募する。ランサーズ独自の調査によると、広義のフリーランスは2016年から1,000万人を超えており、2017年現在では労働力人口の17%にあたるそうだ。
同調査でもフリーランス人口は2年連続で増加している。日本政府は年度内に副業解禁を実施する予定で、今後もさらなる増加が予想される。両サービスのデータベースの連携や役割分担によって、年々増加するフリーランス労働力のマッチングを強化・拡大させることが狙いだろう。
仕事の案件マッチング自体はランサーズが、現場での常駐支援やノウハウ共有をパラフトが担当する分業体制になる予定で、両社の強みが活かされることが期待される。
コメント
近年、IT分野を中心にフリーランス人口は増加しており、働き方改革の発展によって今後は「副業」ではなく「複業」が当たり前の時代になるとも言われています。ランサーズの設立は2008年4月で、来年2018年4月には10周年を迎えます。この節目の年に、時代の変化も追い風となり、様々な新規事業を展開しています。クラウドソーシングや労務関連のサービスも専門化が進んでおり、今後もその専門性を大手に売却するM&Aは増えていくと思います。