電子機器メーカーのケーアイテクノロジーが、光学部品メーカーのテクノホライゾン子会社のタイテックに株式譲渡
電子機器メーカーのケーアイテクノロジーが、光学部品メーカーのテクノホライゾン子会社のタイテックに株式譲渡
2017年11月1日
電子機器メーカーの株式会社ケーアイテクノロジーが、光学部品メーカーのテクノホライゾン・ホールディングス株式会社の子会社である株式会社タイテックに発行済全株式を譲渡する事が11月1日に明らかとなった。
テクノホライゾン・ホールディングスは、教育及びビジネス用映像機器、映像システムとそれに関するレンズ等の光学部品、工場自動化、医療、セキュリティーの分野へのエレクトロデバイスの製造開発を行っている。株式会社ケーアイテクノロジーは、画像処理関連のハードウェア、ソフトウェア並びにアルゴリズム開発を行っており、光学部品、製品の開発において高いシナジー効果を得られると判断した。
画像処理市場は、デジタル化、高画素化の進展や新興国での需要増加により今後一層の拡大が見込まれる市場である。主な用途は生産工程の監視、センサリングによる自動化を実現するFA機器向け、防犯カメラ等のセキュリティー向け、遠隔画像診断などの医療分野等が挙げられ、いずれも高性能なカメラと画像処理、分析技術が必要とされている。
日本国内においては、少子高齢化に伴う労働者不足が深刻化しており、FA機器向けのニーズが急速に高まってきており、IoT事業と共に市場の拡大が著しい。
株式会社ケーアイテクノロジーは画像処理に関連したアルゴリズムの開発に強みが有り、独自製品開発力の強化が期待される。
株式会社ケーアイテクノロジーは平成8年8月設立、資本金は1,000万円。
コメント
アベノミクス効果により有効求人倍率は1.5倍を超え、現状は超人材難であると言えるでしょう。製造業を中心として、人材不足は深刻であり、対策として外国人労働者の採用の他、工場の自動化、無人化のニーズが高まっています。工場の自動化にはセンサー及びセンシングしたデータの解析技術が非常に重要であり、この2社のM&Aによる開発技術の強化は市場のニーズに即していると感じます。また、昨今ではこのような市場の変化が急速に発展し、単独企業による開発ではこの市場変化に追従しきれないケースがある様に見受けられます。最大の効果を素早く得るためには、今回のケースの様なM&Aが効果的なのではないでしょうか。