北九州市が市立病院を大学に売却へ
北九州市が市立病院を大学に売却へ
北九州市が経営難に陥り譲渡先を探していた市立若松病院を、同市にある産業医科大学へ売却することが、21日明らかになった。売却金額は28億円超。
同病院は210床の総合病院。2005年度から赤字となり、2008年度には内科医が全員退職するなど総合病院としての運営が困難となったため、譲渡先を模索していた。譲渡後は名称を「産業医科大学若松病院」とし、医師を50人程度確保し、来年4月から再スタートする。
総務省によれば、公立病院を大学に譲渡する例は珍しいとのことだが、市の譲渡検討会は長期にわたって安定した運営が見込まれる同大学を選んだ形となった。