M&A・会社売却の方法とは?
M&Aという言葉はMergers And Acquisitionsの略で、Mergersは(吸収)合併、またAcquisitionsは株式や事業部門など、会社の財産権を取得すること、分かりやすく言えば、売り手にとっては会社を売却すること、買い手にとっては企業買収のことです。
中小企業のM&A仲介会社である中小企業M&Aサポートがお手伝いする多くのお客様は「事業承継問題」「後継者問題」を抱えていらっしゃる企業様で、オーナー経営者様の「出口戦略」として「ハッピーリタイア」の実現をご支援しております。
一方、買収を希望される企業様の多くは、「時間」、「ノウハウの吸収」、「人材獲得」、「規模のメリット」など買収によるシナジー(相乗効果)を得ることを目的としています。
M&A、会社売却の目的とメリット
M&Aは中小企業経営者の出口戦略や、経営戦略の重要な選択肢として活用されています。
事業承継としてのM&A・会社売却
そろそろハッピーリタイアしてゆっくり人生を過ごしたいと考えているオーナー経営者の方も多いと思います。しかしながら、ご子息やご親戚、社員の中に後継ぎとして経営を任せられる人材がいない場合や引き継がせた後のオーナー自身の個人保証問題などを抱えている場合は、M&Aによる売却が確実に事業承継の解決ができる選択と言えます。
事業承継・会社売却の類型とメリット
事業承継には4つのパターンがあります。それぞれにメリット・デメリットがありますが、親族内で後継者がいない場合はM&Aによる事業承継が最も現実的でメリットが多いといわれています。社員による事業承継は、後継者候補社員に株式取得に必要な現金の持ち合わせが無いことが多く、また、現経営者の個人保証や担保を外すことについて銀行の了解がなかなか得られず、ハードルの高い手法といえます。
M&Aは「のれん代」(営業権)がつきます
清算とは違い、M&Aの場合「会社が生きている」ので、資産評価が「時価」で評価され、「のれん代」(営業権)がつき、会社売却の際により多くの現金を手にすることができます。また、個人保証や担保も外すことが可能なので、安心して事業承継ができます。
清算は避けたい選択肢
特に注意したいのが、会社を清算してしまうことです。清算の場合は、負債を返済するために、会社の資産を売却することになるわけですが、M&Aと違い、会社の資産価値が売却時に極端に低くなってしまうことです。最終的に現金が残るケースは少なく、収入を得るどころか、かえって持ち出しになるケースが多いのが実情です。