自動車部品製造業界のＭ＆Ａ・会社売却

■　日本自動車部品工業会の調べによると、平成20年の自動車部品メーカーの売上高は前年対比16.8%と大幅に減少した。また、営業利益と経常利益はそれぞれ91.6%減、95.4%減と前年と比べ9割以上の急激な落ち込みとなった。だが、平成21年下半期以降は各自動車部品製造業の受注高は回復傾向にある。これはエコカー等の生産が伸びている為と思われるが、ピーク時の受注高に戻るにはまだ5年はかかると言われている。多くの自動車部品メーカーはリストラを継続しており、設備投資等の見直しで、過剰となっている生産能力を圧縮している。

■　経済産業省の調べによると、平成20年の自動車部品生産額は前年対比0.8%減となった。部品別の内訳をみると、エンジンやシャーシ、車体部品は前年対比増加したが、他の部品は減少した。

■　エコカー減税によるエコカー人気から、自動車生産台数は徐々に回復しているものの、景気低迷により個人消費はなかなか回復しない。国内市場の回復を待つより、中国やインドといった新興国向けの受注を増やす動きが多くみられる。