か行
規模の経済性とは、規模の経済的な効率のことで、より少ない費用で大きな効果があるほうが経済性が高い。規模の経済性の向上はスケールメリットともいわれ、M&Aで複数の会社が合併するときの目的のひとつとなる。同一業種がM&Aにより合併し、設備を効率的に利用したり、仕入コストが下がることで費用全体がほとんど変化せず、生産量や販売量が増加した場合は製品ひとつあたりのコストが下がる。これを規模の経済性といい、フランチャイズチェーンは規模の経済性を活かしたビジネスモデルといえる。
企業文化とは個別の企業に根付いた社風や風土のようなものをいう。M&Aを行う場合、たとえ友好的買収であっても企業同士の異文化が混ざり合うには時間や相互理解が必要となり、買収企業が売却企業に自らの文化を早急に押しつける形は避けたいものである。M&Aではお互いの企業文化も重要なポイントとなるといえる。
合資会社とは、無限責任社員と有限責任社員とからなる会社のこと。無限責任社員は合名会社の社員と同じく、会社の債権者に対して会社の債務を返済する責任を負い、会社が負っている債務の範囲内で、社員が自分の個人財産で限度なしに責任を負う。また、有限責任社員は、会社の債務に対し出資額を限度として、会社債権者に対して直接責任を負う。
株式公開(IPO: Initial Public Offering )とは、株主が同族あるいは特定の少数者のみとなっている状態から広く一般の投資家に資本参加を求めることをいう。株式公開により資金調達の多様化がはかれたり、知名度の向上や社会的信用の増大といった効果が期待できる。