M&A成功で従業員に依存しない高利益体質な会社へ!
M&A成功で従業員に依存しない高利益体質な会社へ!
「事業部売却!! M&Aによる企業再生の道」自動車整備業・中古車販売業のケース(第3回/全3回)
メインの事業部門を売却しこれから伸びる事業部門の経営資源にあてた事例:自動車整備業・中古車販売業のケース(第3回/全3回)
売り手社長が、自社事業のうちコア事業の自動車整備業・中古車販売業の売却を決意し、弊社はさっそく譲受希望会社をお引き合わせし、トップ面談を実施、中でも強く譲受を希望した金融業の買い手とM&Aの話が進み、基本合意を締結しました。
正式契約直前の思いがけない新たな条件提示
ところが、正式契約前になってからA社長が個人で持ち込んでいるレーシングカーの買取をして欲しいということで譲渡金額の実質的な増額を希望したため、B社長と金額調整を行うなど、両社の関係がギクシャクする場面がありましたが、両社ともに粘り強く交渉していった結果、買い手であるB社長が売り手A社長の希望を叶える形で話がまとまり、正式契約締結の調印の場では、両社ともお互い満足した面持ちでした。正式契約日は、売り手A社長にとって感慨に耽る間もないほどハードな一日でした。都内のB社で正式契約後、買い手B社の希望で首都圏の譲渡対象工場に一緒に行き、その足で自社の駐車場建設事業の関係で関西方面に出張するという、まさに全国を飛び回るスケジュールだったのです。
M&Aを活用して買い手は獲得した従業員に大満足
B社長が一番気にしていた、A社からB社に移籍した従業員達は、誰一人辞めることなく元気に働いているとのことです。また、その従業員達の技術力の高さにB社長はとても満足しており、長年の夢であったコンプリートカー事業をC社に早速立ち上げ、販売を実施しているという事です。M&Aを活用して売り手は従業員に依存しない高利益体質な会社へ
A社長は、相変わらず全国を飛び回る毎日だそうです。中古車販売・整備事業を売却したことで資本を集中させることが出来たばかりか、A社長自身の時間も集約させることで、A社長の予想通りに駐車場建設コンサルティング事業の売上は順調に伸び、利益率も更にアップしたそうです。M&Aを活用し、A社長が本来の本業だとおっしゃっていた駐車場建設のプロデュースのみに特化したことで、A社の売上規模こそ縮小しましたが、A社長の求める、従業員に依存しない高利益体質な会社へと生まれ変わったのです。
(第3回/全3回)
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