訪問介護・居宅介護事業会社5/7:事例3:「こうして私は会社を売却しました。」中小企業のM&A実例
「戦略上の理由から会社を譲渡」
2)成功社長インタビュー
M&Aで譲渡に成功した社長に、成約3ヵ月後に直接インタビューした内容をご紹介いたします。 M&Aをご検討される際に、生の声としてご参考にしていただければと思います。
Q 1.会社・事業を売却しようと思った理由は?
訪問介護事業以外に別の介護事業を行っていたことと、またサービス付き高齢者向け住宅などの新事業に進出する予定があった関係などから、譲渡収入を活用したいということと、訪問介護事業に時間を割く事ができなくなったというのが直接的な理由です。
長く共に働いた従業員と別れるのは忍びない気もしましたが、M&Aにより譲渡をすることが従業員にとって最善の道であると考えて譲渡を決意しました。
Q 2.会社・事業を売却する際に不安はありましたか?
実際に売却ができるのかどうかが一番不安でした。また、複数の候補先会社との面談を行う等、本当にいろいろなことがありました。従業員が譲渡に納得して新社長についていってくれるかどうかもとても不安でした。
結果として、退職者は一人も出ずに全員新社長のもとで頑張ってくれることになり安堵することができました。中小企業M&Aサポートさんには良い方を紹介してもらってとても感謝しています。本当にありがとうございました。
Q3.調印した時のお気持ちはいかがだったですか?
調印そのものに感慨深いといったものはありませんでした。ただ、一つだけ挙げるとすれば従業員にとってM&Aが最善の判断であるということを考えました。
Q4.成約後3ヶ月の今の心境は如何ですか?
引き継ぎもあと数日で完了するところまで来ています。引き継ぎの担当者が新社長へ引き継ぎを行ってくれていますが、問題もなく順調に行われています。新社長が早く慣れて指揮を出しやすいようにと思い、自分がしゃしゃり出ることがないように気を付けました。ほっと一安心しています。
(第5回終/全7回)
中小企業のM&A実例/事例3:訪問介護・居宅介護事業会社のケース(第1回)
中小企業のM&A実例/事例3:訪問介護・居宅介護事業会社のケース(第2回)
中小企業のM&A実例/事例3:訪問介護・居宅介護事業会社のケース(第3回)
中小企業のM&A実例/事例3:訪問介護・居宅介護事業会社のケース(第4回)
中小企業のM&A実例/事例3:訪問介護・居宅介護事業会社のケース(第6回)
中小企業のM&A実例/事例3:訪問介護・居宅介護事業会社のケース(第7回)