進学塾4/7:事例2:「こうして私は会社を売却しました。」中小企業のM&A実例
B社への再アプローチ
弊社は、さっそくB社への再アプローチの策を練りました。
M&Aでは、タイミングが非常に重要です。譲渡側、譲受側のお互いの熱が、M&Aを推進する大きな力になるからです。一度冷めてしまったB社長を振り向かせることは容易ではありません。弊社は、将来の事業計画書を予めA社長に詳細に作成して頂きました。テンポよく話が進むように布石を打ったのです。
案の定、譲受に意欲的だったB社長の様子は変わっていました。担当者はB社長に一度でいいからA社を見てほしい、いかに魅力があり実力があるかわかるからとご説明しました。
2度目のトップ面談および塾の見学
B社長は見るからにしぶしぶ会うといった感じでしたが、何とか塾の見学にこぎつけることができました。
見学し、B社長の様子は一変しました。子供たちの熱心に学ぶ様子や、生徒一人一人の為に教材を手作りし、懸命に教える講師の様子に感心した様子でした。
また、その後の面談で、A社長が将来の事業計画書を説明し、ご自身で熱心に自社をアピールされたこと、質問にも具体的に的確に答えたこと、過去の財務数値の詳細資料を迅速に開示したことから、B社長の譲受の決断が早く、スムーズに話が進みました。
調印式・クロージング
調印式は弊社の会議室で行われました。ご両者とも少し緊張された面持ちで、会議室の窓からの景色を何度もご覧になっていたのが印象的でした。
(第4回終/全7回)
中小企業のM&A実例/事例2:進学塾のケース(第1回)
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