進学塾3/7:事例2:「こうして私は会社を売却しました。」中小企業のM&A実例

「こうして私は会社を売却しました。」中小企業のM&A実例/事例2:進学塾のケース(第3回/全7回)〜基本合意後破談になり、当社へ相談に来られたケース〜

他が介在した基本合意の破談
ところがその後、肝心のA社長と連絡が取れなくなりました。やっと連絡が取れた時言われたのが、「実は、知り合いが買い手企業C社を紹介してくれ、基本合意まで進んでいる。」というものでした。

弊社は、他にも依頼をしているとは聞いていませんでした。そのC社は地方で進学塾を多店舗運営しているとのこと。しかし、弊社の担当者にはひとつの疑念がありました。C社がA社を譲り受けた場合、A社のような特色あるコンセプトを活かすというよりは、むしろC社のモデルに変えてしまうのではないかと。また、そのお知り合いの方はM&Aに関しては素人だということでした。

一見、売りたい人と買いたい人を引き合わせればM&Aは決まるように思われますが、実際はまったく違います。私どものような専門家が仲介することで、お互いが納得できる条件を引き出し、想定されるトラブルを未然に防ぐことができます。

一方、B社長からは「次のトップ面談の日程を早く設定してほしい。」と何度も連絡があったので、「A社長が集客シーズンで忙しく、日程を決めるのは少し待ってほしい」と伝えました。

数週間経ち、A社長から連絡がありました。「例のC社との基本合意を破談にする。合意の内容が話し合ってきた条件とまるで異なっていて、もはやC社を信用できない。自分の教育論を気に入ってくれたB社長に何とかもう一度アプローチしてくれないか。」とのことでした。予想通り、C社はA社長の講師としての能力や、都内という立地が気に入っただけでA社のコンセプトには無関心だったのです。
(第3回終/全7回)

中小企業のM&A実例/事例2:進学塾のケース(第1回)
中小企業のM&A実例/事例2:進学塾のケース(第2回)
中小企業のM&A実例/事例2:進学塾のケース(第4回)
中小企業のM&A実例/事例2:進学塾のケース(第5回)
中小企業のM&A実例/事例2:進学塾のケース(第6回)
中小企業のM&A実例/事例2:進学塾のケース(第7回)

まずはお気軽に無料相談をご利用ください

  • プロに依頼して人材派遣業許可をスムーズに取得したい方
  • 人材派遣業・業務請負業・有料職業紹介事業についてアドバイスを受けたい方
  • 開業後の労務管理やビジネスモデル構築について相談したい方

相談申込み:0120-073-608(平日10:00~19:00)

メールでの相談申込み(24時間受付)

  • 相談時間はたっぷり1時間
  • 事前予約で時間外・土日・祝日も対応
  • 内容によって出張無料相談も可能
2024年11月
« 1月  
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

M&Aに関する無料相談受付中(秘密厳守)

03-6860-8272(平日9:30~18:00)

メールでのお問い合わせ

株式会社中小企業M&Aサポート

M&Aコンサルタントの視点・論点

小規模から中規模M&Aの話題など、中小企業のM&Aについてお届けします。

Facebook
ツイッター