出来るだけ早く売りたい会社に必要なこと
出来るだけ早く売りたい会社に必要なこと
今日は、昨日の続きです。
昨日は「買い手の選定方法について(売り手企業向け)」として、売り手企業のニーズによって買い手企業を選定する意味合いについて触れ、出来るだけ早く売りたい場合は同業種へのM&Aが有効であるといった話をいたしました。
今日は、同業種への譲渡を検討する際にどういった手順で考えていけば良いかについて綴りたいと思います。
同業種といっても、売り手企業と全く同じ業種展開をしている会社のみを選定するのではなく、「水平統合」と「垂直統合」の両方で検討するのもひとつかと思います。
つまり、買い手企業を選定する際に考えるべき「軸」は
・業種
・商材
・顧客
・サービス
・バリューチェーン(この場合、流通過程)
などの「軸」を念頭に買い手候補を検討していくと候補先は広がっていきます。
例えば、飲食店を経営している会社売却したいと考えた場合に、「軸」として考えるのが
1. 同業種(飲食店)
2. 商材(業務用食材卸、食品メーカー)
3. 顧客(小売業などのB to C ビジネスをやっている会社)
4. 流通過程(食品の物流会社)
などが挙げられます。
できるだけ早く売却したいとなると同業種を選ぶのが有効ですが、全くの異業種ではなく関連した業種は比較的スムーズに交渉が進むこともあります。
最終的には、売り手企業と買い手企業との間に相乗効果が見込めるかどうかがポイントとなります。