事業譲渡の従業員引き受けについて
事業譲渡の従業員の引き受けについて
M&Aのメリットとして「時間を買う」こと以外に、「人材・ノウハウを買う」という一面もあります。そこで今日は、従業員の引き受けについて綴りたいと思います。
株式譲渡とは違い、事業譲渡の場合は従業員引き受けに関しては、売り手・買い手の間で話し合いとなります。
店舗の事業譲渡などでも、従業員を引き受けてほしいと考える売り手企業は多く、従業員を面接のうえ引き受けというケースがあります。
そこで買い手企業の面接について重要なことをお知らせします。
1. M&A時の面接は、極力トップがひとりで行う。
2. 面接では、経営理念や想いを語ることで共感をしてもらうことが何よりも大事。
3. 給与など条件面は一定期間据え置きし、その後検討することを伝える。
4. 新従業員になる人材を差別しないとはっきり伝える。
5. それまでの企業文化や考え方、システムを尊重したうえで、新会社のやり方を理解してもらう。
一見、当たり前のことのようですが、ここでつまずく会社があります。失敗例としては社長を含めて役員数人でひとりの従業員を前に質問攻めにしてしまう、それまでのやり方を全面的に否定してしまい、離職率が高くなってしまったというケースもあります。
M&A成功の秘訣のひとつとして、相手企業を尊重するという考え方が非常に重要です。従って平素以上に気をつかってあげる必要あります。